コンセプト

アナトラは、私石田正記がデザインしたオリジナルです。

アナトラ初期スケッチ

アナトラ初期スケッチ

アナトラはスズキ・ハスラーをベースに、フロントフェイスをオリジナルデザインで造形しました。

私は1970年代のデザインがとても好きです。

大学生時代、それまで全く車に興味がなかったのに、近所のバイク屋さんに置いてあったホワイトのダルマセリカに一目ぼれし、以後個人売買で1975年式のセリカを買い、走りに行ったり、ユーザー車検をしたり、ヘッドを載せ替えたり、当時のHKSターボキット付きエンジンをわざわざムーブでリヤにコンパネの荷台を作って当時の彼女と千葉県まで買いに行ったりと、どっぷり車にはまっていきました。

このように、車には人の人生を動かす魅力があります。

スズキハスラーが発売される直前、東京モーターショーでハスラーを見ました。久しぶりにワクワクする、何かやってみたいと思わせる車が登場したと思いました。

これまで、ユアブランドとしてカーインテリアのシートパターンや配色、デザインを多く手掛けたり、提案をして多くのお客様に喜んで頂けました。

一方でせっかく考えたデザインは、多くのメーカーに模倣されることも多く、行き詰まりを感じていました。

もやもやする日々が10年以上続いていましたが、あることをきっかけに、「自分でオリジナルの車を作り、内外装をコーディネートして世界観をつくってみたい」という想いが明確になりました。

模倣されるということは、模倣される程度のレベルであったということで、自社自身がもっと上を目指す必要があることに気付いた瞬間でした。

アナトラは、「もしハスラーが1970年代に登場したなら」という想いでデザインしました。

そして、当時の名車であり、私自身もずっと乗りたいと思っている、初代フォードマスタング、アルファロメオ・ジュリア、などのエッセンスを取り入れてデザインを致しました。過去の名車のエッセンスは取り入れていますが、アナトラのデザインは何の模倣でもないオリジナルです。

ユアブランドのシートや内装は、「純正でこういう仕様があるのかと思った」とはじめてシートカバーを装着した車を見た方から、よく言われます。それは、「自動車メーカー自身がもっとコストをかけれたならどういうデザインでどういう内装になっただろう」と思いながら、元の造形の意図を把握し、その延長線上でデザインを考えているからです。

アナトラのエクステリアの造形も同じ考えで、元々のハスラーの造形の意図を理解し、その延長線上でデザインをしました。

「アナトラ」とはイタリア語の「アヒル」という意味です。

アナトラのデザインは、左右のライト間をつなぐ上下のモールが特徴的です。上下のモールがくちばしに見えます。モチーフはアヒルです。フェイスの下あご側が出っ張っているのもアヒルっぽいです。

アヒル=イタリア語でアナトラ、というネーミングに致しました。

2015年の東京オートサロンでプロトタイプを発表いたしましたが、その後多くの反響を全国の個人の方、業者様から頂きました。

製品化するにあたり、モール類やバンパー類の3Dデータ作成、素材選定から成型方法、そしてフェイス面とのフィッティングなど、これまで手掛けたことの無い立体造形を行うことは困難を極め失敗も多くございましたが、造形・市販化経験のあるプロの皆様との出会いにより、晴れて市販化が可能になりました。

私は人生において、生きた証を残したいと思っていました。

45歳になった今日、ようやくそれが一つ作れたと思います。

アナトラが、あなたの新しい出会いや人生のきっかけになれば、こんなに嬉しい事はありません。

2018年3月13日

ユアブランド株式会社

代表取締役 石田正記