前回の続きです。
お客様とのやり取りは、勘違いがあってはいけないのでこんな感じで簡単な図を書いて意思確認をします。ちなみに今回はFBメッセンジャーで外出先でも仕様のやりとりをしていましたので、これは銀行の窓口で待っている間にボールペンで描いたものですね。
お客様と打ち合わせの上、ウレタンの積層順と各厚さを決めましたので実際に基材に貼っていきます。
両側のみウレタンを貼った状態です。これから表皮を設計していきます。
こんな感じです。パターンを分けるラインにテープを貼っていった上でパターンを起こします。
さて、そんなこんなで、いきなり最終です。途中の試行錯誤の段階はほとんど写真を残していませんでしたが、
- まずPVCレザーで試作してかぶせる
- シワが発生した場所や、ゆるい場所、寸法が足らない場所を把握しパターンへ反映する
- そのうえで本番の表皮にて製作
という流れを踏みました。見てくださいこのお肌プリプリ感。シートの両側はスムースレザーで製作いたしましたが、これ、ずっと撫でていたいくらい、すべすべお肌で気持ちいいです。
もうすこし離れてパシャ。座面の中央はブロックごとに分かれてウレタンを入れたり出したりできる設計にしています。
上からパシャ。外周のレッドステッチが決まっています。
全体像ですね。まだ道具がちらかっていますが・・・こんな感じで中央のメッシュもセットして、シートベルトの穴もセットして完成しました。
ちなみに今回、3連メーターフードの革巻きもお受けしました。
完成後しかありませんが、ビフォーはステッチのあたりからベリッと裂けて口がひらいちゃっていました。
シートとステッチを合わせて貼ったことで、インテリアに統一感が出たと思います。
シートをお送りし、一番はじめにお父さんが座られたそうで「これはいいものだ!」っておっしゃってたそうです。
一生モノのシートになったかな?
依頼いただいたお客様とはずいぶん前にFBでお友達になり、東京オートサロンでアナトラを見に来てくださった際に初めてお会いできて、その後3年たった今、ご注文いただけて、本当にうれしく思いました。
ありがとうございました。
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